Tottori diary

人とつながり、人に楽しんでもらう喜び。|田中友香理

田中友香理

PROFILE

大阪府出身。山陰放送(BSS)の契約フリーアナウンサーとして2006年に米子市へ。主にラジオ放送番組を担当し、報道、情報番組のリポーターなど幅広く活躍。現在は、BSSラジオ「午後はドキドキ!」を担当し、同局気象予報士の夫・石川博康さんとの掛け合いも人気。グルメ情報の発信活動も活発に行なっている。

午後3時すぎ。BSS山陰放送ラジオ「午後はドキドキ!」の生放送スタジオに、元気で楽しそうに話す田中友香理さんがいた。気象予報士で夫の石川博康さんによる天気予報コーナーが、いつもの調子で進んでゆく。

 

「今日は、山陰のこの季節としては珍しいくらいの良い天気です。洗濯物もお昼過ぎには乾くかもしれませんよ」

「でも、ついつい干しているのを忘れて、翌朝まで干しっぱなしにしないようにしてくださいね」

「それ、あんたやないかい(笑)!」

 

夫婦漫才のようなやり取りが、一段とスタジオのテンションをあげる。

 

飾らない人柄で初めて会った気がしない。そんな第一印象を受けたのも、田中さんの明るいキャラクターのおかげだろう。フリーアナウンサーとして、ラジオやテレビなどの仕事はもちろん、最近はSNSでのグルメ情報の発信や夫婦で公民館での講演活動など幅広く動いている。

 

「友達にも『オンもオフもそこまで変わらない人はいないよ』と言われるんです。仕事が楽しいし、自分が好きなことをいろいろやっていきたいですね」

 

聞いているこちらまで楽しくなるような、そんな笑顔だなぁと思った。

米子市に移住し、アナウンサーに

生まれ育った大阪で、アナウンサーを目指して司会業をしていた田中さん。

29歳の時、人生の転機がやってくる。

 

「初めて『田中友香理です』と名前を出せる仕事が決まったのが、山陰放送でした。契約アナウンサーとして採用され、米子市に移住しました。本当は1年契約だったけど、契約も延長してもらえて。当時は、土曜のラジオを5時間生放送とかしていましたね。でも、全然苦じゃないです、ほんとあっという間。やりたいことができることが嬉しかったです」

 

鳥取でいろんな縁が広がった。仕事ぶりが買われ、ラジオに限らずテレビでも登場の機会を増やしていき、プライベートでも3年目に当時技術職だった博康さんと結婚。暮らしも、仕事も、充実した日々を送った。

 

「素でやっているから続けられているのかもしれません。夏の暑い日なんて、素足で靴を脱いでラジオで話すことも。今日なんて、この取材があるからスタイルが良く見えるような矯正下着をつけていることをラジオでクイズにしているくらいですから(笑)」

 

ここまで気取らないアナウンサーがいるのだろうか。街中で視聴者に声をかけられ、そのまま意気投合して友人になった人もいるとか。この距離感の近さも、田中さんの魅力のひとつだろう。

「人に楽しんでもらうこと」が楽しい

昔から人前に立つことが好きかと聞けば、実はそうではないらしい。小学生の頃は、人前に立つと泣いていたし、性格もおとなしかった、と話す。

 

「でも、心のどこかに人前に立つ華やかな仕事に憧れている自分もいたのかもしれません。きっかけは、小学校のお楽しみ会。今でも覚えているんですけど、友人と中国雑技団の芸のようなことをして、私、器に入った湯気の役だったんです。それがドカンとウケて(笑)。人に笑ってもらうことってこんなに楽しいんだと知った瞬間でしたね」

 

人に楽しんでもらうことが喜び。それは、今も変わらない。

 

「きちんとしたアナウンスの技術も勉強してきたし、そこも常に上を目指して向上させたいですが、根本的には、人が好きってことが一番かも。ラジオもイベントも、いろんな人と関わることが好きだし、その人たちに楽しんでもらいたいし、私自身も楽しみたい。まぁ、喋ることしかできないし、ずっと喋っていたいですから(笑)」

 

最近は、夫婦で仕事をする機会も増えた。4年前に気象予報士の資格をとった博康さんに、話すことに慣れてもらおうとラジオに登場してもらい、あれよあれよと人気コーナーに。さらに持ち前の積極性を発揮し、地域の公民館に片っ端から電話。「放送局と天気予報の裏側」というタイトルで、夫婦で楽しい講演を各地で行っている。

 

3人の親でもある二人に、子育ての仕方や明るい家庭の作り方を聞きたいという講演依頼もあるとか。ちなみに、夫婦円満の秘訣を尋ねた。

 

「ありがとう、ごめんなさいの大安売りです。何かしてくれているのに気づいたら感謝の言葉を言うようにしているし、悪いと思ったらすぐに謝る。これですね」

 

結婚16年目。笑って顔を見合わせた。

大好きな山陰を、全国に発信したい

食べることも大好き。最近では、インスタグラムで山陰のグルメ情報の発信に力を入れている。インタビュー後には、以前取材したという「食堂ichiba」へ行った。開業して間もないころ、田中さんのSNSの発信がきっかけに来店が増え、今やランチは満席状態だという。

 

「食べることや料理が好きだから、取材というか、楽しんでいるだけ(笑)」

 

好きなことをすると、人は一層輝く。夫に照明係をしてもらいながら写真を撮り、特製のハンバーグを一口食べ、幸せそうに目を丸くした。

 

「料理も好きなので、スーパーで食材を見るだけでも楽しいです。胃袋をつかまれるとかいうけど、私もう他に行けません。食のことをはじめ、自分が感じた山陰の魅力をこれからたくさんの人に知ってもらいたいですね」

 

昨年、地元大阪のFM大阪でその機会を経て、新たな夢を抱くように。「今後は全国各地、47都道府県で鳥取のPRをすることが目標」という。

 

「とにかく自分で動いていこうかな、と思っています。当たって砕けろ、ダメ元精神でいきますよ。そうやって全国に目を向けるようになって、父の言葉を思い出したんです。全国でお酒を売りたいと酒の卸し通販をやっていた人で、友香理は兄弟の中でも一番俺に似ていると言われてきましたから。最近、だんだん父に似てきたなぁって」

 

インタビューというか、楽しい話をしたような一日だったなぁ。

そう思いながら、お土産にいただいたアンパンを頬張った。

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山陰・岡山・関西を中心に活動 ◆米子ふるさと観光大使◆鳥取県公式とりたべローカルインフルエンサー ◆大阪市出身◆鳥取県米子市在住◆3児の母(13,11,9歳)◆BSSラジオ「午後はドキドキ!」(月•水)BSSテレビ「Bang!+」不定期 ◆夫 @hiroyasu76 との夫婦講演 ◆仕事のご依頼等はDMから

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