鳥取に来た理由
大学進学とともに沖縄で生活し始めたが、沖縄は変化がとても早く、自然が少なくなっていく生活が息苦しくなった。大学を卒業し、仕事をしているときに、鳥取との縁が生まれていたこともあり、移住を決めた。
鳥取の良いところ
改札で駅員さんが切符をチェックしていたり、駅の周りにパチンコ屋やマクドナルドがなかったりなど、他の県では当たり前のことが当たり前でないところや、昔の町並みが残っているところ、大雪が降ってもいつも通り学校や会社に行っているなどの真面目 なところ(沖縄などでは台風が来るたびに学校や会社が休みになっている)。
仕事内容
昔は、人がどんどん増えていっていたので、どんどん開発していけば土地に高い価値がつき、開発をすればするほどお金が入ってきていた。しかし、今は人がどんどん少なくなっていて空き家も増えてきている。その結果、中山間地のようないわゆる田舎では 、その土地に元々あった物を取り壊すのに必要なお金が、土地の価値よりも高くなってしまい、空き家が増えていっている。そのため、向井さんの所属している「いんしゅう鹿野まちづくり協議会」が行政と協力し町づくりをしている
街の景観に合うように竹で作られた花壇
鹿野まつりで山車を通すために曲げられた電柱
水路の底に瓦を埋め、水の音が鳴るような工夫がされている
NPOが、町づくりに主体的に取り組んでいる。仕事の目的は、鹿野町の子どもたちに誇りを持ってもらうこと、住民たちが守ってきた伝統を継いでいってもらうことである。その目的を達成するために、地元の人と積極的に関わり、町を支えていこうとしてい>る。下の写真はその一例で、いんしゅう鹿野まちづくり協議会で改修されたお店「ゆめ本陣」である。
ゆめ本陣の店内。手作りの工芸品が数多く並んでいる。
取材後記
向井さんの話を聞いて、自然豊かで真面目な人が多いなど鳥取の良さがわかり勉強になった。
町づくりをするうえで大切なことは、組織だけが頑張るのではなく、地域全体でよくしていくことであり、そのために地元の人と直接関わったり、町の景観を守ったりしていて、町への思いが伝わった。
向井さんは、とてもチャレンジ精神の強い方だと思いました。移住をするのは、決断するのにたくさんのことを考えられたのではないかと思う。けれども、向井さんはまだまだ色々なことにチャレンジしたい、大学に行って勉強したいとおっしゃっていたので、>色々なことにチャレンジすることは大切だと思った。そして自分たちもこれから色々なことにチャレンジしたいと思う。