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移住者インタビュー

吉岡を中心にした町づくり 一ノ湯

   一
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やっぱり鳥取がよかった


 鳥取県出身で、2人の息子さんを育てながら一ノ湯の館長をする松浦聡子さん。県外大学に通い結婚する前は他県にいたが、住み心地が良くなくて鳥取に戻ってきた。一度県外へ出て、結婚を機に吉岡に住み子育てをする中で、環境の良さが鳥取の魅力だと感じた。吉岡温泉街の建物が老朽化により次々に取り壊されていることを知り、歴史ある街並みを保存したいという思いから、7年前より地域にいろいろと関わることになった。町の状況を知り、徐々に活性化していこうと思っていた時、自治会長さんが「吉岡全体をよく見てもっと良くしていってほしい」と松浦さんをスカウトし、3年前に館長をすることになった。建築関係に携わっていたため、一ノ湯を中心にした町づくりしたいと思っていた

 

仕事の内容


 一ノ湯の運営、従業員15名の仕事指示や経理。イベント企画。 メディア対応などを行っている。
館長としての業務だけでなく、補助金の手続きや町並みづくり、講演会など幅広い仕事をこなして一ノ湯の経営に深く携わっている。お客様にクオリティーの高い接客がどうしたらできるか、鳥取で一番綺麗な施設を作るため日々奮闘している

 

誰もが楽しめる温泉会館を目指して


一ノ湯にはバリアフリーが施されている。一人乗り用の昇降機ができていて、高齢の方でも2階に行き来することができる。その他に大浴場には手すりを設けており、出入りがしやすいようになっている
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刺青の方も隠したら入れるようにしてあり、その他様々な>病気の方も入りやすいよう啓発されており、施設の運営が配慮された心身的なバリアフリーも施されている。

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様々な人との繋がりを通して


 一ノ湯の経営を通して、県庁・市役所の方、経営者・移動販売の方々、観光スポットの方、町づくりをしている人など、様々な分野のたくさんの人との関わりをもっている。多岐にわたっていろんな方との交流が増えた。さらに、学校の先生時代に苦手だった名>前を覚えることもできるようになった。お客様にも顔見知りの人ができて、「顔が見たいけぇ、来ただが。」と言ってもらうことや、差し入れをもらうこともあるそうだ。自分が住んでいる町全体の歴史を知り、「たくさんの方々との繋がりで楽しく仕事ができま>す。」と嬉しそうに語っていた。
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仕事に対する思い


 お客様からクレームを言われるとつらい気持ちになる。しかし、その時に言ってもらえることに感謝し、どうすれば良くなるか、どうしたら喜んでもらえるかなどを考え、1人で抱えずにみんなで相談し解決していっている。常に前向き、ポジティブに捉えてク>レームに対応することで今の一ノ湯を作っていった。

 

住みたいと思ってもらえる町を目指して


 今後、若い人が吉岡に移住してきて起業して欲しいと思う松浦さん。今現在、たくさんの人が来るような吉岡を作るために、山の散策ロードを整備したり、空き家対策として空き家を活性化事業に使ったりなど、様々な活動を行っている。そのような活動の成果>が表れ、最近では吉岡に移住してくる人が増えてきた。これからも町全体に灯が灯るような活動を行い、鳥取や吉岡に戻りたい、住みたいと思ってもらえる町を作り上げることを目標としているそうだ。

 

取材後記


 松浦さんのお話を聞いて、一ノ湯の外には犬専用のお風呂や、料金の安さ、バリアフリーが施されていることなど、様々な工夫がなされていてとても素晴らしい銭湯だと思った。また、松浦さんは明るく元気で、一ノ湯のことを第一に考え、吉岡を中心に町作り>を行っておられた。取材後に大浴場に入らせていただいた。熱い湯とぬるい湯と露天風呂があって、色々楽しめると思った。熱い湯では、体の芯から温まり疲れが取れ、ぬるい湯ではじっくりゆっくりとお風呂の温かさを味わうことができる。
露天風呂は外の空気を味わいながら入ることができる。
皆さんもぜひ吉岡温泉に行ってみてください!