ホーム移住者インタビュー移住体験談結婚後の拠点は、二人が心地よく暮らせる琴浦町に決めました。

移住者インタビュー

結婚後の拠点は、二人が心地よく暮らせる琴浦町に決めました。

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一向平キャンプ場にあるフィンランド式サウナに入る前田浩貴さんと、サウナストーンに大山の天然水をかける桃子さん。2人のサウナハットは浩貴さんの手づくり。

 

 

サウナが縁で出会った。趣味を生かせる二人の拠点

 四季折々の美しい自然、滋味豊かな旬の食材など、さまざまな魅力を有する琴浦町は、小さな星「惑星コトウラ」に見立ててプロモーションをしている。なかでも、自然を満喫できる大山隠岐国立公園内にある一向平(いっこうがなる)キャンプ場と、併設されている本格的なフィンランド式サウナ「Nature Sauna」(ネイチャーサウナ)が人気だ。このサウナを訪れたのが縁で2021年に移住したのが、福井県出身の前田浩貴(ひろき)さん(36歳)と妻の桃子(ももこ)さん(23歳)。移住のきっかけを浩貴さんはこう振り返る。
「サウナが好きで、ここに遊びに来たときにキャンプ場を運営する都築(つづき)社長から一緒に働かないかと誘われました。ちょうど地域おこし協力隊の募集もあって妻はそちらに応募。2人とも相性がよさそうな仕事があることから移住を決めました」
 アウトドアが趣味の浩貴さんは移住前、島根県出雲市の宿泊施設で働いていた。福井県に住む桃子さんとは遠距離でお付き合いしながら結婚後の拠点を探しているところだった。桃子さんは、21年9月に地域おこし協力隊として着任。商工観光課に所属し、得意のイラストやデザインを生かして観光情報の発信などを担当。浩貴さんは10月に移住し、一向平キャンプ場に就職。仕事はテントサイトや炊事場の掃除から受け付けまで、キャンプ場の運営管理業務の全般を任されている。自らキャンプを楽しんだり、休日には2人でサウナに来たりしている。
「サウナは場所によって特徴が違いますが、ここは国立公園内にあって、ミネラル豊富な大山の天然水を使っていることがアピールポイントです」(浩貴さん)
「自然に囲まれた環境で働いているせいか、よく顔色がいいって言われますね(笑)」(桃子さん)
 桃子さんは、町職員で結成したサウナ部の部長も務めている。サウナを楽しむだけでなく、町内の飲食店を紹介する「琴浦サウナ飯」のリーフレットを制作するなど、活動を通して町の人とのつながりも広がった。

 

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自前のキャンプ道具で、キャンプを楽しむ前田さん夫妻。タープやイスも浩貴さんがつくったそう。

 

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地域おこし協力隊の桃子さんは町内のいろいろなところに足を運び、情報を発信するのが仕事だ。

 

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サウナ後の外気浴は大自然のなかで。これで気持ちよく”ととのう”ことができる。2人が初めて出会ったのもサウナイベントだったという。

 

 

環境も人も肌に合う。心地いい地域コミュニティ

 「じつは移住を決めたときは、両親への結婚のあいさつもまだだったんです。仕事も住む家も見つかって、安心させることができました。琴浦町での暮らしは肌に合っていて、環境にも人にもすぐになじむことができて楽しいです」と桃子さん。
 新生活が落ち着いた12月に入籍。浩貴さんも仕事関係は良好で、地域のつながりのほどよい距離感が心地いいという。
 今後はアウトドアを中心に、ほかにも拠点を設けて事業を広げたいと模索中。「キャンプの楽しさは不便さを楽しむこと」と話す浩貴さん。たとえ困難なことがあっても、2人で楽しさに変えて乗り越えていけそうだ。

 

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キャンプ場を運営する都築法明社長(右)とスタッフの石黒哲平さん(左)。「仕事も好きなことだと、さまざまなアイデアが生まれやすい。前田さんの今後が楽しみです」と都築社長。

 

DSC01830.jpg 週末に使うテント型サウナの薪を割る浩貴さん。キャンプ場での業務全般を任されている。

 

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大山隠岐国立公園内にある一向平キャンプ場。日本の滝百選に選ばれた「大山滝(だいせんだき)」へ歩いて行ける。
一向平キャンプ場

 

 

琴浦町のここが好き

9月ごろに旬を迎える赤梨の「新甘泉」。近所の方によく頂き、みずみずしい甘さに1日の疲れも癒やされます。


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鳥取県オリジナル品種の梨「新甘泉(しんかんせん)」。

 

 

琴浦町(ことうらちょう)

鳥取県のほぼ中央に位置し、人口は約1万6500人。名峰・大山(だいせん)と日本海に接し、山にも海にも恵まれた自然豊かな土地で農業や畜産業も盛ん。羽田空港から鳥取砂丘コナン空港・米子鬼太郎空港まで約1時間15分。各空港から琴浦町まで車で約1時間。

 

 

移住相談員のよもやま話

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山もすごいけど、海もすごい琴浦町。海岸一面の丸い石が、打ち寄せる波で「カラコロ」と鳴る「鳴り石の浜」は、“よくな(鳴)る”パワースポットといわれ、多くの観光客が訪れます。ストーンバランシングと呼ばれる「石積み」も楽しめます。夕日に輝く海を見られるのも日本海ならでは。ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。(琴浦町移住定住アドバイザーより)

 

 

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お問い合わせ:琴浦町企画政策課
☎0858-52-1708
企画政策課の辻中さん(右)と移住定住アドバイザーの岩田さん

 宝島社発行「田舎暮らしの本」2022年12月号掲載