ホーム移住者インタビュー移住体験談隠れたソーシャルイノベーター 小さな谷を守る梨農家

移住者インタビュー

隠れたソーシャルイノベーター 小さな谷を守る梨農家

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茨城県で就職していたが、実家の梨農家を継ぐためにUターン。
民泊事業、森林業、農作業受託、鳥取市お試し住宅の管理・運営、移住者へ空き家の紹介など、移住に関する幅広い業務に携わっている。回り込みを解除します。

 

 

Qいきなりですが、移住して生活はどう変わりましたか?

一言で言うと、やることがめっちゃ多い(笑)
鳥取出身で、大学進学で関東に出て暫く働いて、Uターンで戻ってきた。関東にいたとはいっても飲食店で働いたりだったので、今の生活とは正直、比べられんけど。
今所属しているのは、実家のたにがみ農園と、(株)佐治弐拾壱という山林整備や農地維持、除雪などを地域から受託する会社で、この会社は「五しの里さじ地域協議会」というまちづくりの団体の事務局ももっていてその仕事もしとるし、青年団っていう地域の若者が入ってる組織にも関わってるし、こうやって移住促進のこともするし、わらじが二足どころじゃない(笑)

 

Q移住のキッカケは何でしたか?

もともと帰ろうとは思っとったんよ。実家の農業継ぐ気だったし。ただ、せっかく都会に出たから、都会でも少し働いてみようと思って働いて、いろいろ遊んだりもして。で、そろそろ良いかなと思って帰ってきました。

 

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Q移住されて良かったところは何ですか?

良かったことは、こうやって帰ってきて、今の会社や協議会の仕事してて、地元の人に喜んでもらえてることかなぁ。協議会の仕事は、地域のおっちゃんおばちゃんに、教育旅行っていう子供たちの集団受入れしてもらったり、体験提供してもらったりすることなんだけど。そういうことやってると地域のおっちゃんおばちゃんも元気になるんよね。もともと元気なんだけど、有り余るくらい。ツリーイングっていう木登りみたいな体験なんて、60超えたおじいさんたちが、率先してどんどん昇って子供たちに教えるからね。
子供たちもそういう体験すると、僕の地元を好きになってくれるし、帰ってきて今の仕事やってて良かったなぁって思います。

 

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Q逆に移住されて大変だったことは何ですか?

実家に戻ってきてなので、生活面での不便はあんまりないです。強いて言うなら出会いがないくらい(笑)。
仕事面では、最初にも言ったようにやることが多い。地方は「雇用はないけど仕事はある」って言われるくらい、やることは多いんよね。うちの会社みたいなとことか、地域の協議会はどこもやることいっぱいだと思う。だから、そういうのに興味持って、移住して一緒にしてくれる人がいたら嬉しいです!

 

Q鳥取県・移住した市町村の魅力は何ですか?

梨が美味しいです。谷上農園の梨を宜しくお願いします。関東や関西でも取り扱ってます(笑)。
鳥取の魅力・・・食べ物美味しい、空気がうまい、水道水がうまい、星が綺麗、とか?
あ、佐治は日本一星が綺麗に見えます。アストロパークという天体望遠鏡付きのロッジのある施設もあるので是非遊びに来てください(笑)。
で、僕が良いなと思ってるのは人が繋がってるところかな。子供たちの受け入れの話もそうなんだけど、おっきな家族みたいなんよね。縦の繋がりみたいなのがあって、親父たちはなんだかんだ若者の面倒をみてくれるし、子供たちは挨拶してくれるし。外から来た移住者の人にも気をかけてくれるし。で、移住者とか若い人たちは県内で横で繋がってたりもするから、人口は少ないけど面白い人たちとは繋がれるから良いよね。

 

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Q移住者へのメッセージをお願いします

よく鳥取の人は、鳥取を「何にもないところ」と言います。
 実際、結構何にもないです。鳥取県東部には自動改札はないわ、シネコンもないわ。ないものはたくさんあります。でも都会にないものもたくさんあります。
登校中の子供たちと地域の人たちが挨拶を掛け合う風景や、移住者の軒先にこっそり置かれる農作物や、やりがいがあって地域を守ってる実感のある仕事など、鳥取だからこそあるものもたくさんあります。
移住を考えられてる方は、是非一度遊びに来られてください。今地域の若者で空き家を改修してゲストハウスを作ったりもしています。
そんな風に一緒に何かを作り上げる仲間になってもらえれば嬉しいです。