
鳥取市(東部)
同世代の仲間-「会いたい人に、すぐ会えるまち。人との距離が近いまちで見つけた新しい暮らし」
日本海テレビジョン放送株式会社 山田百々花さん
インタビュアー:栗林羽梨
鳥取県の企業や暮らしに触れるなかで、「地域を大切に思う人の多さ」に心を動かされたという山田百々花さん。鳥取県と地元・岡山県をつなぐ架け橋になりたいという想いを胸に、日本海テレビの営業職として地域と向き合い続けています。人との距離が近く、やりたいことが実現しやすい鳥取県での働き方や日々の暮らしを伺いました。
<山田百々花さんのプロフィール>

20代(※取材当時)岡山県津山市出身
鳥取大学進学をきっかけに鳥取県へIターン。
大学卒業後、鳥取県で就職。現在は日本海テレビで営業を担当している。
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Q. 移住された理由、きっかけを教えてください。
A.鳥取大学への進学がきっかけです。
岡山県津山市で生まれ育った私は、鳥取大学進学を機に鳥取県へ移住しました。オープンキャンパスで訪れた鳥取大学がある湖山町の雰囲気に魅力を感じ、ここでの生活なら自分らしく過ごせると考え、鳥取大学への進学を決めました。大学では、鳥取県をフィールドに地域の歴史や、学んだことをどのように地域へ還元できるのかについて学び、この4年間は、振り返ると人生で最も楽しかった時間です。思い出が詰まった鳥取県で、これからも自分らしく挑戦を続けたいと考え、就職も鳥取県で決めました。
Q.お勤め先への入社理由や、普段のお仕事内容について教えてください。
A.地域を元気にしたい、そんな思いを胸に日々働いています。

夢を叶えられた山田さん、取材中随所から充実した日々を送られていると感じました
小さいころからテレビが大好きで、憧れのテレビを創る側になりたい、という思いでテレビ業界を志望しました。大学で所属していた放送部で日本海テレビと連携し番組を制作する機会があった際に、社員の方とのお話を通じて「こんな人たちと働きたい」と思い、複数あるテレビ局の中で、ご縁をいただき日本海テレビに入社しました。現在は営業職として鳥取県の地元企業さんに対してCMの企画や提案を行っています。地域を元気にしたい、その思いが一番大きかったです。山陰の皆さんや県外の方も含め多くの人に、山陰にはこんなにたくさん魅力的な企業があるのだな、ということを知ってもらうお手伝いができていればいいなと思います。
Q.外から見た鳥取県と、実際に住んでみて感じた印象の違いはありますか。
A.人も場所も密接で、案外住みやすかったです。
鳥取県の暮らしは、「想像以上に住みやすい」と感じています。自転車だけで生活できるとは思っていませんでしたが、鳥取県は人も場所も近く、コンパクトにまとまっています。私の生活圏内には主要な施設や必要な場所が集中しており、市役所・空港・駅がいずれも近く、生活しやすい環境だと実感しました。私の地元の岡山県は面積が広く、空港や駅が離れた場所にあったため、鳥取県の距離の近さには驚きました。また、密接なのは場所だけでなく、人と人との距離も非常に近く、まるで皆が親戚のように感じています。
Q.今後のキャリアや、これから鳥取県で挑戦したいことを教えてください。
A.鳥取県と地元を繋ぐ架け橋をかけたいです。

山田さんが働いている日本海テレビ本社
総合職採用のため、若いうちは3~4年ごとに様々な部署を経験し、多様な業務に携わることになります。私個人としては「鳥取県と地元をつなぎたい」という思いがあります。鳥取県と津山市は距離も近く、古くからご縁がある地域であるにも関わらず、互いのことを十分に知れていないのではないかと感じており、移住して終わりではなく、移住したからこそ両地域をつなぐ役割を担っていけるのではないかと思っています。
そのために、様々な部署を経験する中で、自分なりの視点で具体的に何ができるのかを見つけていきたいです。
Q.普段の生活や趣味、活動について教えてください。
A.鳥取県ってどんな趣味でも楽しめちゃいます。
移住してからゴルフを始めるなど、新たな趣味が増えました。
鳥取県は何をするにも距離が近く、SUPやスキーも市街地から車で30分ほど移動すれば楽しむことができます。
移住してから、空港を訪れる機会が増え、休日は空港内のカフェで飛行機を眺めながら過ごす時間がとても好きです。学生時代には、海へ散歩に出かけることもありました。特に、鳥取砂丘近くにある砂の美術館がお気に入りで、砂だけでこれほど精巧な作品が生まれるのかと、毎回驚かされるので、展示が変わるたびに訪れています。非常に魅力的な場所なので、鳥取県を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。
Q.地元の方々との関わりや、鳥取県内の制度・サポートについてのエピソードがあれば教えてください。
A.地域に対しての愛がすごいです。
仕事やプライベートを通じて地元の方々と関わる中で、鳥取県の方々が本当に鳥取県を大切にしていると感じました。それぞれが地元への愛情を持ち、「鳥取県のために」を考えながら行動されている方が多く、地域愛の強さに触れる機会が多くありました。
そうした姿に刺激を受ける中で、私も地元である津山市をもっと好きになりたいと思うようになりました。実際に地元の観光地を巡ってみると、意外にも知らなかった魅力が多く、改めて地元のことをより深く知りたいという気持ちが芽生えました。
鳥取県も津山市も、両方に愛をもって関わり続けていきたいと思えるようになったことは、鳥取県に移住したからこそ得られた大きな気づきです。
Q.交通や買い物など、生活の利便性はいかがですか。
A.案外車がなくてもやっていけます。

普段の生活について教えていただきました
地域によって違いはありますが、学生街のある湖山町や鳥取市内の市街地であれば、自転車や汽車を利用して問題なく生活できます。学生の頃は車を持っておらず、自転車だけで生活していましたが、大きな不便を感じることはありませんでした。もちろん車がある方が生活はしやすいと思いますが、車がなくても十分に暮らせると実感しました。どうしても困るときは周囲に頼ることができ、人と人との距離が近く、助け合える環境があることも鳥取県の魅力だと感じます。
Q.仕事とプライベートはどのようなバランスですか。
A.休日と仕事はしっかり分けており、休みの日には旅行を楽しむなど、プライベートもしっかり楽しんでいます。
仕事で繋がったご縁からプライベートでも友達がたくさんできました。鳥取県内の企業の中には若い世代が少ないところもあり、取引先の社長から「新入社員と仲良くしてあげてほしい」と声をかけられ、そのまま食事に行くようになるなど、仕事を通じたご縁がプライベートでも繋がり、友人になることがよくあります。就職した時は「友達ができないかもしれない」と思っていましたが、想像以上に多くの友達ができました。もしかすると、都市部よりも友人関係が築きやすい環境なのかもしれないと感じています。
Q.鳥取県の好きな行事やイベント、来て驚いたことや予想外だったことはありますか。
A.会いたいと思った人にお会いできることです。

鳥取県の魅力について考え中の山田さん
私は刀が好きで、全国の刀好きが集まり、月に一度語り合う交流会に参加しています。そこに実際に刀を制作している方が来られ、参加者と熱く語り合う機会がありました。まさか刀匠の方に直接お会いできるとは思っておらず、「いつでも家に遊びに来てよ」と言っていただいたときは大変驚きました。鳥取県で生活していると、「会いたい」と思う相手にすぐ会えると感じます。仕事で飛び込み営業に行った際に社長の方と直接お話しできることも多く、都会ではなかなか経験できないことだと思います。人と人との距離が近く、コンパクトな環境だからこそ生まれる魅力だと実感しています。
Q.鳥取県だからこそ活きる事業の魅力、またはこの事業だからこそ活きる鳥取県の魅力ってありますか。
A.鳥取県の魅力の1つは「やりたい、が叶えやすい場所」であることだと思います。
地域に密着した企業が多いと感じており、私が勤務している日本海テレビもその一つで、鳥取県で最も地域に馴染んだテレビ局として、人々と密接につながっています。人口の多くない地域で、地元の方々に愛されることはとても大切なことで、決して簡単なことではありません。テレビを見る人も、製作する側も、CMを出す企業側も、関わる全ての人が地域を大切に思っている点が素敵だと感じます。
本来、やってみたい、成し遂げたいということがあっても、自分ひとりでは実現しにくいことはたくさんあると思います。鳥取県は距離が近いからこそ、地域を大切に思う各企業や個人の想いが形になりやすく、「やりたい」が叶えやすい場所だと思います。
Q.都市部にはない、鳥取県ならではの魅力を教えてください。
A.人との近さが鳥取県の魅力だと思います。

日本海テレビのマスコットキャラクター「ぶっピィ」と記念に一枚
人と人との距離が本当に近く、暮らしの中で困ったときにはすぐに助けてもらえる環境があります。都会でなくても、できることはたくさんあると日々実感しています。人のつながりと物理的な距離の近さがあるからこそ、必要なものをすぐに届け合うことが出来る。その点が、鳥取県ならではの魅力だと感じています。
実際に、「今度イベントするから来てね」と声をかけてくださる職場のお客様や、イベントの主催者の方とも顔が見える関係が築かれており、地域の人との距離の近さを強く感じています。今は、都市部にいる人とも、リモートで簡単につながれる時代だからこそ、人と人との距離が近いのがすごく素敵だなと思います。
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★取材した感想★

栗林さんの地元は大阪府、県外出身者から見える鳥取県の印象のお話に花を咲かせていました
ちっちゃいけれど、全部ある。人も仕事も山も海も、コンパクトだけど全部ある。人と仕事、モノ、情報は鳥取県に比べて都市部の方が多いと思います。しかし、それを処理しきる能力を私は持ち合わせていないようにも感じます。そんなとき、自然に出かけて何も考えない時間が大切だと考えます。都市部で生活をしていると、自然を求めて数時間移動しなければなりません。そう考えると、鳥取市は小さい街で、山も海もすぐ近くにあります。取材前は「小さい」「コンパクト」と聞くとあまりいいイメージを持てませんでしたが、大きくてたくさんあれば良いというわけでもなく、小さいからこそ、必要なもの・巡り合いたいモノや人とすぐに会えて、小さいからこそ自分たちの力でそれを広げることも出来てしまう。コンパクトだけれど、やろうと思えばなんだってでき、「行くぞ!」という風を吹かせることもできる、そんな風に思いました。「山も海も人も病院も、教育もカフェも全部あるじゃん。大きすぎなくて、こじんまりしている規模感が私にはちょうどいいのかも」そんな風に山田さんのインタビューを通して感じました。
もし、私が社会人になったら…「こんなふうに鳥取県で暮らしてみるのもアリかも」
移住したから地元との関係性は終わりではなく、「移住したからこそ架け橋となって二つの地域へ愛を持つようになり、それを届けられるようになりたい。」という山田さんの想いを聞いたとき、はっとさせられました。私は生まれも育ちも大阪府で、現在も大阪府で生活をしていますが、自分の地元にしっかりと愛を持てているのか、と聞かれても自信をもって「はい」と答えることができない自分がいます。
もし、私が社会人になって鳥取県で暮らすことになれば、山田さんのように他県から移住してきたからこそできる「何か」をしてみたい思いました。その「何か」はまだわかりませんが、大阪府を出て終わりではなくて大阪府で生まれ育ったからこそ見える鳥取県であったり、鳥取県に来たからこそわかる大阪府を感じながら、それを伝える。そんなふうに暮らしてみたい、と思いました。
また、山田さんのお話で人との距離感の話が何度も出てきました。普段、大阪府で生活をしていて、知り合いの知り合いが自分の知り合いだった、なんてことはほとんどありません。鳥取県で生活をしていると、知り合いの知り合いは知り合いが多い、と山田さんは楽しそうに教えてくれました。私もその現象を体験してみたいです(笑)
※2025/9/18(木)に取材



