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移住者インタビュー

同世代の仲間-「お菓子の甘みも鳥取県の甘みも、頑張るエナジーに変えて」

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鳥取市(東部)

同世代の仲間-「お菓子の甘みも鳥取県の甘みも、頑張るエナジーに変えて」

​​寿製菓株式会社 田中奏太さん

インタビュアー:志摩あおい

「地方で働く=選択肢が少ない」なんてことはないのかもしれません。鳥取にも、自分の力を試し、地域に貢献しながら成長できる環境がありました。寿製菓の田中さんの仕事と日常から、鳥取で働くリアルな魅力をお届けします。

 

<田中奏太さんのプロフィール>

 

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20代(※取材当時)広島県出身

広島の大学に進学後、昨年度寿製菓株式会社に入社。

祖父母が鳥取県民で、現在は鳥取市で販売業務に従事。

同社内で大学生向けの就活サポーターも務める。

 

 

Q. 移住された理由、きっかけを教えてください。

A.きっかけは、幼少期の思い出と大学生時代の出会いです。

 

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誠実な回答の中で、時折笑みを浮かべる取材中の田中さん

 

幼少期に鳥取県へ遊びに来る機会があり、温かい思い出が残っていたことが大きなきっかけです。私は広島県出身で、大学まで広島県で過ごしました。その後、就職活動時に食品業界を志望する中で、寿製菓の企業説明会に出会ったことが転機になりました。また、鳥取県は仕事や生活の環境として非常に魅力的で、人々も温かく迎えてくれると感じたため移住を決めました。鳥取県出身者ではないため、鳥取県の情報は少なく短期滞在しながらの準備でしたが、鳥取県で働く道を選び良かったと感じています。

 

Q.お勤め先への入社理由や、普段のお仕事内容について教えてください。

A.営業から新商品開発まで幅広く仕事をしています。

 

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上から読んでも下から読んでも「たなかかなた」さん。名前は今も大活躍だと語る

 

寿製菓に入社した理由は、営業職として自分の力を活かしながら地域に貢献できると考えたからです。入社説明会で挑戦的な風土や人を大切にする雰囲気を感じ、自分も成長できると思いました。入社当初はルート営業を担当し、納品や売り場開拓、新商品の提案などを行いました。経験は浅かったものの、スタッフの方々と会話を重ね信頼関係を築くことで業務が円滑に進むことを実感しました。鳥取市での勤務は初めてでしたが、人の温かさに支えられ、安心して業務に取り組めました。現在はルート営業に加え、新商品開発や売り場づくりなどにも挑戦し、幅広く経験を積んでいます。

 

Q.外から見た鳥取県と、実際に住んでみて感じた印象の違いはありますか。

A.田舎のイメージと人の温かさのギャップですね。

 

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鳥取県でのエピソードを笑顔で話す田中さん

 

鳥取県について、移住前は「人が少なく、海が広島県とは違う」という印象でした。実際に暮らしてみると、人々の温かさや生活の利便性に驚かされました。必要なものは中心部に集まっており不便は少なく、困っていると自然に助けてくれる人が多いため、初めての土地でも安心して生活できました。都市部で感じる喧騒もなく、空港が近くて都市部へのアクセスも可能なため、不便は感じません。同世代が少ないことや雪の大変さはありますが、それも地域のリアルな姿として受け止め、生活の一部として楽しんでいます。

 

Q.今後のキャリアや、これから鳥取県で挑戦したいことを教えてください。

A.営業経験を積みながら地域貢献にも挑戦して、鳥取県へ還元したいです。

 

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鳥取県を代表する銘菓「因幡の白うさぎ」

 

営業として経験を積みながら、新商品の開発や売り場の工夫など幅広い業務に挑戦していきたいと考えています。若いうちに地方で挑戦できている経験は、自分の成長に大きく役立っていると感じます。寿製菓は地域に根差した事業を展開しており、幼稚園や敬老会などで顧客と直接関わる機会もあります。地域の方との交流を通じて、仕事が地域貢献につながる実感を得られるのは鳥取県ならではの魅力です。直近では、鳥取駅のリニューアルに合わせ「因幡の白うさぎ」の取り組みに力を入れたいと考えています。鳥取県でいただいた温かさを、仕事を通して返していきたいという思いを持ち、地域に深く関わりながら還元できるこの仕事を続けていきたいです。

 

Q.普段の生活や趣味、活動について教えてください。

A.メリハリのある生活と自然に囲まれた休日を送っています。

平日は営業を中心に動きつつ、ドライブが好きなため、休日は車で出かけることが多いです。温泉に行くなど、一人で趣味の時間を楽しむこともあります。連休には車で広島県に戻ったり旅行に出かけたり活動的です。車で自由に移動することが趣味ですね。鳥取県の生活は自然に囲まれ、落ち着いて過ごせる環境が整っています。会社のイベントに参加することもあり、地元の方々や同僚との交流の機会もあります。そうした場で人との交流も広がるのも楽しいです。生活リズムは定時帰宅が基本のため、プライベートの時間も確保でき、メリハリのある生活を送ることができていると感じています。

 

Q.地元の方々との関わりや、鳥取県内の制度・サポートについてのエピソードがあれば教えてください。

A.地域に根付いた活動を通して地元の方々と関わっています。あとは、困ったときの周囲の方のサポートが手厚いですね。

現在は仕事を通じて地域の方々と関わる機会が多いです。地元の方々はとても優しく、仕事でも生活でもたくさん助けていただいてます。仕事で幼稚園に訪問したり、敬老会の記念品として寿製菓の商品が選ばれたり、仕事を通じて地域に携われることが嬉しいです。制度やサポートについては、会社が就職活動時に岡山県から鳥取県へ行く際の交通費を負担してくれたり、ひとり暮らしをするために必要な移住のサポートをしていただいたため、不便なく安心して生活を始められました。困ったときには周囲の方のサポートが手厚く、生活や仕事に不便を感じることはほとんどないです。そのため、個人的に行政の制度を利用することはありませんでしたが、温かく迎え入れてくれる雰囲気が鳥取県ならではだと感じています。

 

Q.交通や買い物など、生活の利便性はいかがですか。

A.必要なものがきちんと揃う生活環境ですし、車があるとより快適です。

 

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生活をする上で、困ることがないと語る田中さん

 

鳥取県は車があればほとんどの場所にアクセスできます。また、人が集まる中心部に必要なものが集まっているため、不便さはあまり感じていません。チェーン店や飲食店も思ったより多く、都市部と変わらない利便性を感じます。新幹線がなく、汽車は本数が少ないため車移動が基本ですが、空港が近く東京都へも行けるし、大阪府へも車で行けます。自分の思うままに自由に動けるのが良さだと思います。

 

Q.仕事とプライベートはどのようなバランスですか。

A.定時に帰宅できるので、仕事も趣味も充実しています。

 

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職場の温かさエピソードトークに盛り上がる

 

営業職として働くなかで、スタッフやお得意先との会話を通じて親睦を深めることができています。定時帰宅が基本で、休暇も取得しやすい環境が整っているため、プライベートの時間をしっかり確保できていると感じています。仕事を通じて地域とのつながりも深めつつ、仕事と生活をメリハリをつけて過ごし、趣味や自己研鑽の時間もしっかり確保できる環境です。相互にフォローしながら支え合う職場なので、安心して働けるのも大きいです。

 

Q.鳥取県の好きな行事やイベント、来て驚いたことや予想外だったことはありますか。

A.地域のイベントで感じた人々の温かさですね。

令和6年に開催された「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」では寿製菓の商品の売れ行きに驚かされ、地域の盛り上がりを肌で感じました。また、自分が提案した商品が予想以上に購入されるなど、仕事と地域の関わりを実感できた経験です。来年は鳥取マラソンに参加する予定で、地元の文化や行事に積極的に触れることで、生活に彩りが生まれています。地域のイベントや祭りに参加すると、人々の温かさや地域のつながりを強く感じます。都市部にはない、地元ならではの体験や人の温かさに日々驚かされています。あとは、鳥取県の雪の多さに最初はとても驚きました。広島県では数センチしか積もらなかったため、鳥取県での雪道運転は大変だと実感しています。

 

Q.都市部にはない、鳥取県ならではの魅力を教えてください。

A.人が少なく、自然と温かさを楽しめるところだと感じています。

 

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「白ウサギフィナンシェ」「因幡の白うさぎ」を持って記念撮影

 

人が多すぎないことが大きな魅力だと思います。人が多い場所が苦手な自分にとって非常に居心地が良いです。広島県と比べて、新しいお店ができても待ち時間が少なく、混雑しません。また、やりたいことにすぐ取り掛かれる環境でもあります。自然や海、温泉といった環境も身近で、生活全体にゆとりがあると感じます。都会では味わえないゆったりとした時間が鳥取県では流れていて、人の優しさや助け合いの雰囲気も、生活の中で温かさを感じられる点も鳥取県ならではの魅力だと感じます。

 

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★取材した感想★

 

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鳥取県出身の現役大学生の志摩さん。県外出身者が感じる鳥取県での生活に新たな発見の連続だった様子が印象的です。

 

今回の取材を通して、鳥取県での生活や手厚いサポートを受けながら活躍できる仕事の魅力を実感することができました。特に印象的だったのは、人々の温かさと地域に根付いた企業活動の両立です。都会では感じにくい、人と人との距離の近さや親切心が、仕事をするうえで大きな支えになっていることを知りました。また、鳥取県の街の規模や人口の少なさは生活の快適さにつながり、やりたいことにすぐ取り掛かれる自由さも魅力的だと再認識しました。仕事の場面では、スタッフや地域の方々とのコミュニケーションを通じて信頼関係を築く様子が印象的で、単なる業務以上の学びや成長の機会があること、そして田中さんのポジティブな行動力を実感しました。さらに、休日やプライベートの時間も確保されており、メリハリのある生活が可能な点も好印象でした。会社のイベントや地域の人々との関わりを通じて、仕事が地域貢献につながっている実感を得られる点も、都市部では得難い魅力だと思います。鳥取県は都会の便利さや娯楽は少ないかもしれませんが、その分、ゆったりとした時間の流れや自然環境、人の温かさを享受でき、社会人としても人としても成長できる環境が整っていると強く感じました。

 

もし、私が社会人になったら…「こんなふうに鳥取県で暮らしてみるのもアリかも」

もし私が社会人になったら、鳥取ならではの人の温かさを感じながら、自分の成長をじっくり積み重ねられる暮らしもいいなと思いました。都会では慌ただしく過ぎていく時間が、鳥取では人とのつながりの中でゆっくり流れていく。そんな環境で働くことで、仕事も生活も丁寧に向き合えそうです。

※2025/8/29(金)に取材