ホーム移住者インタビューとっとりのやわらかいインフラをかたちづくる大人達盛り上がるブルワリー-「大山の自然を活かしたビールづくり、より多くの人にGビールを広めていく!」

移住者インタビュー

盛り上がるブルワリー-「大山の自然を活かしたビールづくり、より多くの人にGビールを広めていく!」

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<くめざくら大山ブルワリーとは?>

 

1996年創業。ビール工場にレストランが併設されており、工場見学もできる。大山ブルワリー創業の原点は、大山の地でビールの楽しさや食事とのマッチングを楽しんでもらうための情報発信拠点をつくること。

また、大山の水・自然を活かし、大山、そして鳥取をPRすることで地域貢献をしていく。

 

 

 

 

*くめざくら大山ブルワリーの推しポイント*

 

大山のおいしい水を使用

ビールは約90%が水であり、水がビールを決めるといっても過言ではない!大山Gビールは大山のおいしい水を使用しているのでおいしさ間違いなし◎

 

 

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原料のこだわり

ビール原料に欠かせない大麦やホップ、小麦づくりにも携わり、“原料を知ること”からビールづくりに取り組んでいる!

 

 

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レストランを併設

レストラン「ガンバリウス」では工場でつくられた出来たてのGビールはもちろん、地元の食材を活かした料理を、眺めのいい景色と共に楽しめる!

 

 

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【くめざくら大山ブルワリーで働く方にクエスチョン!】

ー 取締役工場長 岩田秀樹さん

 

 

<プロフィール>

 島根県松江市出身。

 ビアテイスター(ビールのソムリエ)の中で最高峰の「マスターブルーイング・イバリュエイター」を取得。

 365日ビールを嗜み日々研究する一方、バンド活動等にも精力的。

 

 

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Q.鳥取に来たきっかけを教えてください

 

 

 

僕が学生時代、たまたま大山でGビールというものを造る、という話を聞いて、その会社に入るためには「条件が2つだけあります」と言われた。「①ビールが好きで ②元気なやつ!」『はいっ!』って。

それで当時本社があった米子に面接に行って、「お前採用!」となったのがきっかけ。

 

 

 

冒頭から興味がそそられるお話が炸裂する岩田さん

 

 

Q.どんなお仕事をされていますか?

 

ビールづくりってけっこう仕込みの部屋が暑くて。真夏は40℃以上になるので、汗だらっだらですよ。一方で、冷蔵庫の中でラベルを貼ったりで寒い。

それから、麦一袋25㎏で重い。20Lの樽に7㎏の容器で27㎏、それを3〜4段積みにする。実はすごく大変な仕事です。

 

 

 

 

Q.ビールを造り始めた当時大変だったことはありますか?

 

実はビールづくりを始めたころってビールをそんなに理解できていなかったんですよ。だから自分たちが初めて釜で仕込んだビールが美味しいのかどうなのか。

「美味しかった、でも美味しいけれど、何が美味しい原因なのか分からない。」造り始めて分かることもたくさんあって、自分たちが造り続けないと分からない。だから、もし願いが叶うなら、タイムスリップして一番初めに僕が造ったピルスナーをその状態で飲んでみたい。それで、本当にそれがよくできていたのかどうかを確かめてみたいな。

 

 

Q.ビールづくりに携わるようになったきっかけはありますか

 

ビールを好きになったのは、親が毎日飲んでたから。今は晩酌っていうのがどれくらいあるかわかりませんけれども、昔、僕らが小っちゃい頃、親父は毎日ビールを飲んでた。

ビールを毎日飲むのが当たり前で育っていた。だから、例えば風邪ひいたときに、うちの親が「風邪ひいたんだったらビール飲め」と。飲んだら治る、みたいな。そういう教育を受けてきた。

自然とビールが好きになって。親の影響は大きいのかもしれない。それが今仕事に活かされているのかもしれない。

 

 

Q.普段どんな生活を送っていますか?

 

僕は、1997年の4月1日からビール造り始めて、12月31日のときにふと気づいたけど、「あ、俺、今年5日くらいしか休んでなかったな」って。

なんだけど、風邪もひかなかったし、むちゃくちゃ楽しかった。きつかったけど。そういうことなんですよ、結局。自分が楽しんでるから暑いだろうが何だろうが言ってられないし、まぁ自分が選んだ仕事だし。

なので、未だに体力仕事ではあるけれど、続けてこられているのはそういうこと。楽しめてる。だから苦労はありましたかって言われるとそりゃしてるけれども、おかげさまで「こんな仕事してお金もらっていいの?」って感じでやってきてるので。

まぁ全然面白いですよ。「もう一回人生やります、どうしますか?」ってなったらビール造るかな、って思っている。

 

 

 

波瀾万丈な人生とエピソードトークに学生等も興味が止まらない

 

 

Qお仕事にかける想いを教えてください

 

ビールづくりっていうのは「同じことをずっとできるか」っていうのが、なかなか大変なんですよ。元々、うちはキリンビールから教わったレシピでスタートしたので、10年経ってからレシピを変えて実践したかった。

だから、一切いじくらず10年間定番ビールをやった。そこから大山の味に少しずつシフトしていきたいということでレシピを少しずつ変えていった。ただ、基本的なスタンスは変わらないので、むしろ定番をもっと掘り下げるとか、変わらないビールづくりを根本とした、安定した供給であったり、安心して戻ってこれるもの。

世界の流行って、必ずリバイバル的に原点回帰っていうのが当然出てくるので。やっぱりSimple is best.そこはとにかく圧倒的なクオリティでつくりたい。

 

 

 

とにかくビールへの情熱が止まらない岩田さん

 

 

Q鳥取の好きなところ、いいところを教えてください

 

まずは山に向かって仕事に行くっていうのは面白い。自然と他のところに行くのを「降りる」っていう表現をしているんです。上がる、下りる、みたいな感じ。そういう生活を送っているんですよ。やっぱり大山の自然に向かっていっているので、緑だったりとか紅葉だったりとか、そういうのがデイリーで見えるのが恵まれたところ。

 

街中で仕事をするには僕は向いていないのかな、と思っていて。だからこの自然の中に向かっていく職場だっていうのは非常にありがたい。

ブルワリーツアーとかをやって、例えば水場だったりとか畑とかって毎回案内するんですけど、案内するたびに、「あ、やっぱここいいな」って毎回思うんですよ。自分が案内する中で思うので、だから余計に知ってもらいたくなる。

 

大山に移り住んでよかったことっていったら、変わらない自然の中にいるっていうそんな感じですかね。

 

 

 

 

見た目とは裏腹に(!)優しく、丁寧に、情熱をもってビール愛からご自身の考えまで、お話くださりました。全インタビュアーが帰り道でもインタビュー内容で

大盛り上がりでした!

 

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岩田さんイチオシ!鳥取の豊かなインフラを体験してみた!

 

 

豊かな自然 〜地蔵滝の泉〜

 

大山ブルワリーから車で数分のところにある。ここの湧水は平成の名水百選にも選ばれており、水を汲みに来る人も多い。水温は年間を通して11℃に保たれ、スッキリした味わいである。この水は大山ブルワリーでのビールづくりに使われている。この湧水は家庭用水道水のほか灌漑用水としても利用され、それによって生産される八郷米は久米桜酒造での日本酒づくりにも使われている。

 

 

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豊かな遊び 〜大山まきばみるくの里〜

 

360°自然に囲まれた、大山まきばみるくの里からは壮大な大山の姿を望むことができる。また、大山の反対側には遠くに日本海が広がる。そしてみるくの里といえば岩田さんも太鼓判を押す特製ソフトクリーム。みるくの里に来たら必ず味わっていただきたい。

施設内にはレストランも併設されており、大山、そして鳥取の食材を使った食事が楽しめる。

 

 

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豊かな食 〜米子ノ貫〜

 

岩田さんには様々なラーメン屋をおすすめいただいたが、そのなかの一つが米子ノ貫。看板メニューは煮干中華蕎麦であるが、その他にも紅ズワイ蟹と鯛の合わせ蕎麦や牡蠣の和出汁蕎麦といった魚介を使った様々な種類のメニューがある。どのメニューも最後まで飲み干したくなるすっきりとしたスープである。

 

 

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取材した感想

 

 

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このインタビュー企画を1番満喫した男…通称たっちゃんの来鳥率は凄まじい

 

 

今回、岩田さんを含めて鳥取に移住してきた様々な方にインタビューをさせていただきました。鳥取というと都会の人からしたらそれまでの生活と同じように暮らすのはなかなか難しい土地なのではないか、と思われるかもしれません。自分自身も実際そうでした。しかし、インタビューを重ねていくうちに鳥取ってこんなに素晴らしい、いいところなんだ、という想いが積み重なってきました。

 

どの方も仰られるのは“海と山の距離が近い”ということです。そんな環境、他にはなかなか無いのではないでしょうか。私自身、普段は都会で生活しており、頻繁に朝の満員電車にも乗っています。その環境は自分自身耐えられるのですが、今回鳥取に長く滞在しているなかで、やはりこの自然に囲まれた時間がゆっくり流れる環境はいいな、と日々感じます。鳥取では満員電車どころか渋滞もほとんどありません。

 

岩田さんがビールを造る際に意識されている水に関しても、鳥取は特に水がきれいでおいしいです。東京の水とは比べるのも申し訳ないくらいです。そんな水で造られるビール、そして日本酒がおいしくないわけないですよね!

 

取材のなかで、大山Gビールがきっかけで大山にきた方が、そのついでに鳥取を観光して行かれるというお話がありました。これは素晴らしい流れ、効果です。鳥取というと旅行好きの私でさえもなかなか来ようと思ったことがなかった地でした。そんな人は自分以外にも多くいる気がします。そこで、興味を持つ人が多いビールをきっかけに、大山Gビール→大山→鳥取というまさに地域貢献事業をされているのが大山ブルワリーさんです。

 

鳥取には他にも牛骨ラーメンであったり、梨であったりと名産が多くあります。きっと誰かがピンとくる何かが鳥取にはあるはずです。まずはそれをきっかけに少しでも多くの方に是非鳥取を訪れてもらい、少しずつハマっていってもらいたいな、と思います。

 

 

もし私が、社会人になったら・・・

「こんな風に鳥取で暮らすのもアリかも」

 

 

感想でも触れましたが、鳥取の良さのひとつとして山と海の近さが挙げられます。

 

海で遊んで、その後すぐに山に行くことも可能なのです。私が社会人になって鳥取で暮らすとしたら、頻繁に海と山を行き来したいと思います。夏は海辺でのんびり、たまには山に行って青い空と青い海を眺める。冬は山でスキー。スキーをするとなると行くまでが大変な気がしますが、山が近いということはスキーにもすぐ行けるということです。大山では海を眼下に滑り降りることができるとお聞きし、是非滑ってみたいと思います。

 

また、海に関しては、日本海の海というと荒々しいイメージがあるような気がします。しかし、個人的には太平洋よりも穏やかで、エメラルドグリーンの透明度が高い場所が多いと感じます。しかも鳥取では昇る朝日と沈む夕日が両方眺められるんです。こんな贅沢はないですよね。

 

食も素晴らしいです。私は特に海鮮を推します。今回様々な海鮮を食べてきましたが、安くて美味しく、このクオリティを他の場所で食べたらもっと高いよな、とかこんなに歯ごたえのあるお刺身食べたことない、といった感想を持ちました。海鮮好きにも鳥取はおすすめです。

 

もちろんその他にも梨が名産品としてありますが、シーズンには売り場に多くの種類の梨が並びます。梨好きであれば梨の食べ比べをして好きな品種を見つけるのも楽しそうです。

 

最後に、鳥取には温泉がたくさんあります。特筆すべきは、鳥取市内でも鳥取温泉が湧き出ており、銭湯でも温泉を楽しめます。その他にも温泉地が点々としており、温泉好きであれば鳥取は温泉巡りができる地でもあるのです。

 

ここまで様々な鳥取の過ごし方を述べてきましたが、総じて言えるのは都会よりも充実した生活が送れるということです。都会で商業施設に囲まれて便利な生活を送るのもいいですが、自然に囲まれてのんびりと濃い生活ができるのが鳥取です。

 

 

<めざくら大山ブルワリー>

 

国立公園大山(だいせん)の麓、標高300mの地で、日本酒や、数々の賞を受賞しているGビールづくりに取り組み続けている。1996年の創業から四半世紀を越え、伝統的製法を守ることによって流行り廃りに捕らわれることなく、かつベースを踏まえて新たな挑戦にも取り組んでいる。

併設するレストラン「ガンバリウス」では大山の景色やビールづくりの釜を見ながら自社の大山Gビールや地酒くめざくら、地元の食材を活かした料理をいただける。

 

 

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