ふるさと鳥取県定住機構
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松本豪平(まつもとごうへい)さんIターン(2)



なぜ靴を作ろうと思ったのですか?

ねじまき鳥靴工房内の様子と
手縫いの靴

僕が偏平足で、足に合う靴を探すのにずっと苦労していたんです。足に合った形のブランドを見つけたとしても、その中で気に入るデザインはほんの2、3点。それで、自分の好きな靴を作れたらいいのになぁって考えるようになったんです。

ネットで調べてみると、靴作りを教えてくれる所が意外と多くあったんですよ。週1で年単位で学べる所とか色々あったのですが、僕は毎日通える工房にしぼって探しました。そして、連絡を取り、修行へ行き、基本を学びました。工房では基本は教えてくれるけど、そこからは自分で学びながら作りあげていかないといけないんですよ。良い物を作るには、努力し続けないといけないですね。


今、「ねじまき鳥靴工房」で一押しなのが手縫いの革靴です。普通の靴には芯が入っていて、どんなに履きこんでもその芯より縮むことは無いのですが、この靴には芯が入っていません。だから、履けば履きこむ程、自分の足になじんできます。足に合わせた靴なんです。

形を保つための芯が無いのに、なぜ靴の形になっているかというと、それは、革の強さや縫い方なんです。手縫いにしているのも太いステッチが可能なことや微調整がきくことからなんです。ミシンじゃなかなかね。

あと、手縫いが楽しいんです。注文が無い時は約1週間くらいで仕上げることができます。今は注文があるので、約1ヶ月待ちくらいです。お待たせするのは申し訳ないと思うんですが、ひとつひとつ手作りなので、そこんところは待っていただくしかなくて。すみません。(2009年6月の状況なので、実際の完成までの期間は、ねじまき鳥靴工房へご確認お願いします)

「ねじまき鳥靴工房」という店名の由来は?

スリッポンもあります

村上春樹さんの小説「ねじまき鳥クロニクル」に「ねじまき鳥」という姿は見えないけれど、主人公の人生の転機になると「ギギギ」とねじを巻くような音で鳴く鳥がいるんです。


「靴を作りたい!」と思った時が、僕の人生の転機でもあるし、人は生活する時、大体靴を履いていますよね。今は、裸足で外には飛び出すことなんてほとんど無いですよね(笑)だから「人生の転機」、行動を起こすときに共にあるのが靴だと思うんです。


そういう瞬間に僕の靴も一緒にいて、人生のねじを巻くようなねじまき鳥のような存在であってほしいなぁという想いもこめて付けました。



この場所でお店を開こうと思ったのは?

ねじまき鳥靴工房の雪駄
用瀬町内でお店を開きたいと考えていたので、近辺のみに絞って空き家探しをしていました。で、この民家を見つけました。ただ10年くらい空き家だったので、オーナーと連絡がつくかどうか難しいかもと最初話していたんです。


けれど、結局その日のうちに相談していた区長から「オーナーと連絡取れたよ~。オーナー借してもいいってよ~」と連絡がありました。ラッキーでした。ダメだったら縁が無い、縁があればOKだろうって思ってたので、「こことは縁があるはずだ!」と感じたので借りることを決めました。

風情ある古民家ですよね

実際の築年数がわからないのですが、近所の70歳のおじいさんが物心ついた時には建っていたそうですから築70年以上というのは確かだと思います。店の前を流れる小川は透明でキレイだし、線路のすぐ側だから列車も通ります。今までの自分の生活には無かった景色です。店内にあるレコードプレーヤーやタンスとかは掃除の時に出てきた年代物なんですよ。

工房をオープンするにあたって大変だったことは?

大変だったのは掃除です。10年分のほこりがたまっていますからね。ゴミ出しから始めました。中にある物の片付けと掃除はなかなか大変でした。そして、近所の方が壁塗りの手ほどきをしてくれました。地域の方に協力を得ながら準備を進め、約1ヶ月半後の2009年6月15日に「ねじまき鳥靴工房」をオープンすることができました。

靴意外にも革製品や雑貨がありますね。

オリジナル雑貨や服もあります
革で作ったキーホルダー、パスケース、ライターケースなどの小物もあります。


7月からは妻も工房で雑貨の製作を始める予定にしています。アクセサリーや服なども今は仕入れした物を販売していますが、これからは手作りの品も増やしていこうと思っています。

ねじまき鳥靴工房へ
ぜひ遊びに来てください!
鳥取県へ興味があるならば、とにかく来て体験してみることです。


お試し定住や古民家体験を利用するのもおすすめです。鳥取県の良さを説明するって難しいんですよ。来て見ないとわからない事が多いと思います。


ねじまき鳥靴工房」にもぜひ来てください。


ねじまき鳥靴工房
〒689-1201 鳥取市用瀬町用瀬220-1
(TEL)0858-87-3386


ボーン・ボーン・ボーン
インタビュー中、11時になり、店内の時計が「ボーン…ボーン」と鳴り、時を教えてくれました。


子供のころ、祖母の家で聞いたことのある懐かしい音でした。


そしてインタビューを終え、帰り際


「鳥取県へ来て満喫されてますか?」と問うと


「はい、満喫してますよ」「ね。」


と松本さん夫婦がお互いの顔を見て笑顔で答えてくれました。
「鳥取来楽暮人」にまた出会え、うれしく思った編集部一同でした。

ギギギ
(2009年6月取材)


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