―Ｕターンするキッカケは何ですか？

社長の熱意と技術力の高さに、ここなら楽しいことができそうだと思いました

　Uターン前は機械設計を専門とする会社で自動車部品の設計を担当し、大阪府や愛知県、東京都などで働いていましたが、「いつかは鳥取へ戻ろう」と思っていました。30歳を前に登録したふるさと鳥取県定住機構の人材バンクのメールで、独創的技術でドリル研磨機や自動車整備用機器、産業用機器の製造・販売を手がける株式会社ビック・ツールの求人を知りました。以前から設計だけでなくものづくり全般に関わりたいという思いがあったことと、社長の自社製品『月光ドリル』に対する熱い思いに触れ、この会社なら楽しいことができそうだと、入社を決めました。

商品の性能をしっかり評価

―今のお仕事でやりがいを感じることは何ですか？

市場のニーズに合った新製品を、いつか自分で企画して商品化したいです

　現在は、整形外科などの手術で使われる医療用ドリルの性能を評価しています。異業種への転職だったため不安もありましたが、チームみんなで勉強して得た知識を共有し、お互いに高め合っています。私たちが開発に携わった商品が今年１月に発売されました。自分やチームのメンバーのアイデアが商品になり、医療関係者や患者さんの役に立っていると思うと、やりがいを感じますね。今後は市場のニーズにマッチした新製品を、自分で企画して商品化したいです。

情報共有してお互いにスキルアップ

―Ｕターンして良かったと感じることはありますか？

プライベートな時間が増えて、ゆとりのある生活ができるようになりました

　最近、昔からあこがれだった「ミニクーパー」に乗り始めて、よくドライブに出掛けています。山登りも好きで大山へ頻繁に行っています。自転車にも乗っていて、サイクリングのイベントに参加したり、ヒルクライムという坂道をひたすら登るレースに出場したりしています。山登りもヒルクライムも、登り切った時の達成感がたまりません。Ｕターンして友人たちと会う機会も増え、都会から同じようにUターンしたいという友人にアドバイスもしています。平日は家で飼っている犬や猫たちに癒やされたりと、毎日気持ちにゆとりのある生活が送れるようになりました。