―Ｕターンするキッカケは何ですか？

　大学在学中に社会福祉主事の資格を取得し、大阪府内の社会福祉法人に就職しましたが、いつかは鳥取に帰りたいと思っていました。介護の仕事を通じて、自分の老後や人生について考えるようになり、少しでも早く鳥取に戻った方が有意義に過ごせるのではないかと思いました。和歌山県出身の妻と話し合って、30歳を前にUターンを決意。大阪で開催していた「鳥取県IJUターンBIG相談会」に夫婦で参加し、２人とも倉吉市内で就職先が見つかり帰ってきました。

―今のお仕事でやりがいを感じることは何ですか？

　敬仁会は、研修体制や福利厚生が充実しており、職員のことを考えている企業だと感じています。実際に、私は現在、育児休暇を取得中で、男性職員では初めての育休取得者になりますが、男性の育児参加にも理解があり、ありがたいです。
　職場の雰囲気も良く、楽しく仕事しています。自分の声掛けや生活のサポートで、利用者さんに笑顔になってもらえるとうれしいですね。今後は、ケアマネジャーと社会福祉士の資格取得を目指します。

―Uターンして良かったと感じることはありますか？

　時間的にも経済的にも、生活にゆとりが持てるようになりました。Uターン前は多少不安を感じていた妻も、資格を生かせる職場に出会え、正職員として働いています。
　子どもが産まれる前は、ランニングしたり、ジムやプールに通って、よく体を動かしていましたが、今は娘の育児に専念しています。スポーツとはまた違った喜びがあり、とても充実した時間を過ごしています。外出すると、男性が育児している姿を珍しそうに見られたり、お母さんたちの輪の中になかなか入れなかったりしますが、それも新しい気付きになりますね。これからも、自然豊かな倉吉市で家族との時間を大切にしながら暮らしていきたいです。