長崎県で生まれ育った柘植さん。高校卒業後は熊本県の大学に進学し、有機半導体についての研究を行う。4回生の時に「緑の雇用」体験会に参加し、鳥取県林業担い手育成財団の職員との出会いをきっかけに鳥取への移住を決意。2016年、大学卒業後に鳥取県へIターン。現在は、鳥取日野森林組合で林業作業員として集材作業や造材作業を行っている。
未経験の分野に触れてみたい!林業体験会をきっかけに移住を決意
もともとは大学院に進学するつもりでしたが、研究室での学びに閉塞感を覚え始めていました。そんな時、「緑の雇用」体験会の案内が目に留まり、これまで経験したことのない分野への興味が湧きました。体験会は鳥取市で2日間にわたって行われ、基本的なチェーンソーの持ち方から切り方を教わり、植林にも取り組みました。その際に鳥取県林業担い手育成財団の職員の方と知り合ったことをきっかけに、鳥取県へ移住し林業作業員として働くことを決心しました。
林業作業員として勤務!鳥取の森林の健康を守ります!
現在は間伐を行う班に所属しており、間伐に関するあらゆる現場作業を行っています。メインとなるのは重機を使用した集材作業や造材作業です。間伐を行うことで地面へ日光が届くようになり、草花が育ちやすい土壌を育てることができます。また、それぞれの木々が地中に深く広く根を張るため災害に強い地盤を育てることにも繋がります。最初は日光が差し込まず真っ暗だった森林が、間伐を行うことで光が差し込み、明るく綺麗になった状態を見た時に達成感を感じます。
柘植さん・先輩社員インタビュー公開中
自己管理しやすい職場環境のおかげで
安心して現場作業ができています!
林業は基本的に、危険が伴う仕事です。そのため、雨や雪の日など現場作業に支障をきたす恐れがある場合はもちろん、自分自身の体調が優れない時も快く休ませていただけるので大変ありがたいです。自己管理の面でも助かっていて、体調を万全にして現場作業にあたることができるので仕事がとてもしやすいです。
出会いに恵まれていることと、
人柄の良さが印象的!
Iターン前は、同世代以外の人との出会いが少なかったように思います。移住後は、仕事で農家さんの家の前を通りかかった際に挨拶をしたことがきっかけで意気投合。現在でも月に1度家に遊びに行ったり、お米を買わせてもらったりしています。鳥取では様々な方と良いつながりを持てる機会があり、それが鳥取のよさだと感じます。
家探しに苦労したが、
組合長の紹介で住まいを確保!
2015年10月に「緑の雇用」の体験会(鳥取会場)に参加。翌年の1月に現職の面接を受け、同月には内定をいただきました。大学を卒業するタイミングで鳥取へIターンし、4月から現在の職場で働き始めました。面接で鳥取を訪れた際に住まいを探すつもりでしたが、職場周辺で不動産業者を見つけることができず苦慮することに。そこで当時の森林組合長に相談して物件を紹介していただき、無事に住まいを借りることができました。
助成事業を活用して仕事道具を購入!
家賃も安くなり月々の支出をカット!
現場作業員にはチェーンソーや斧、防護服、履物など、仕事道具が必要です。一式揃えると約20万円の出費となりますが、「緑の雇用」事業の助成金のおかげで実費はかからずに仕事を始めることができました。生活費の面では、毎月の家賃が移住前と比較して約2万円安くなったことに加え、自炊をするようにして支出を抑えています。
熊本に比べると、冬の電気代(暖房経費)は高くなりましたが、生活に不安はありません。
ゆくゆくは若手林業作業員を指導する立場に!
体づくりも頑張ります!
仕事では、技術的に難しい作業をしっかりとこなせるようになることと、ゆくゆくは次世代の若手を指導できる実力を身につけたいと思っています。
プライベートではジムに行って体を鍛えており、今より良い体づくりができるように日々頑張っています。トレーニングを行うと、以前は体力的に辛かった現場作業も簡単にこなせるようになります。気持ちに余裕が生まれ、より安全に配慮することができるようになったので、これからも体づくりを続けていきたいです。
林業作業員として現場で様々な作業をこなします!
所属している間伐のチームで、重機を用いた集材作業や造材作業を行っています。日々の作業の中で自分たちが施業した森林が、数年後豊かな植生になっていることを想像することが仕事のやりがいに繋がっています。
秋には紅葉狩りへドライブ!
身近に感じられる鳥取の自然を楽しんでいます!
大学生の頃は、同級生とよくカラオケに出かけていました。現在はジムで体を鍛えたり、仕事で知り合った農家さんの家に遊びに行ったりしているほか、秋には大山が綺麗に紅葉するのでドライブに行って景色を楽しんでいます。鳥取での生活は自然を身近に感じられるところが大きな魅力です。
組合の紹介
日野町、江府町、伯耆町の一部(旧溝口町)を管轄エリアとして、主にスギやヒノキの育成と収穫を行っている森林組合です。植林を行う班と間伐を行う班の2班があり、植林を行ってから約30年~50年経過した木を切り倒し、丸太にして出荷する一連の作業を行っています。
組合のおすすめポイント
危険というイメージを持たれがちな林業ですが、近年はそれを回避するための技術やルール、装備が充実しています。当組合でも重機を使用した搬出作業や作業道作りにおいても災害が起きないよう丁寧な作業を徹底しています。組合全体で有給休暇の消化率が90%となっており、急用や突然の体調不良などの際も休暇を取りやすいのが特徴の職場です。
鳥取日野森林組合
プロフィール
- ■住所/鳥取県日野郡日野町舟場277番地3
- ■創業年度/1999年
- ■業種/林業
- ■求人職種/森林技術者
- ■休日・休暇/日、祝日、夏季、年末年始、有給休暇
- ■平均年齢/47歳
- ■公式Facebook/https://www.facebook.com/tottori.hforest/