移住後はしばらく輸入販売の仕事を自宅でしていましたが、輸入販売は自分が「やりたい仕事」というよりも、自宅で「できる仕事」を探した結果、始めたものでした。若桜町で暮らし始めて、地元の資源を生かしながら地域との関わりが持てる仕事をしたいと思い、地元で捕獲された鹿肉や若桜町のブランド豚を使ったカレーのお店を2019年4月にオープンしました。

 鹿肉の旨味を逃さないようにやわらかくする調理法を試行錯誤してオリジナルのカレーに仕上げました。お客様に「おいしい」と言ってもらえることが何より嬉しいです。これからも研究を重ねてよりおいしいカレーを作り、いずれはネットショップをスタートさせ、多くの方に若桜町の鹿肉カレーを楽しんでもらいたいと考えています。若桜の鹿肉のブランディングに少しでも寄与できたらと思っています。

 温泉が好きで、家族で県内の温泉地を巡ったり、鳥取県に隣接した兵庫県の温泉地などいろいろな温泉に日帰りで出かけています。また若桜町は大自然に囲まれた場所なので、日頃から川辺に出かけたり、森で虫取りをしたりと気軽に自然の中で遊べます。新型コロナウイルス感染拡大に対しても密にならずにストレスなく過ごすことが出来ました。春の山菜採りも楽しみで、コゴミやワラビ、タラの芽を採って季節の料理を楽しんでいます。

 獣肉解体処理施設「わかさ29(にく)工房」で処理された鹿肉を使ったジビエカレーの店です。「わかさ29工房」は鳥取県HACCP(ハサップ)適合施設認定・国産ジビエ認証施設であり、徹底した衛生管理で丁寧に処理された高品質な鹿肉の味は、全国の料理店から厚い信頼を寄せられています。そんなおいしい鹿肉を地元の若桜町で気軽に味わえるお店です。

 赤身で脂身の少ない鹿のスネ肉を使った「鹿スネ肉カレー」は、濃厚な旨味が感じられる豊かな深みのあるカレー。他にも、若桜町のブランド「吉川豚」を使った「吉川豚カレー」、青唐辛子を基調として、ココナッツと多種のハーブや、香辛料を使った「グリーンカレー」も味わえます。