果実部でバナナの『色付け加工』と販売を担当しています。色付け加工とは、緑色の未熟な状態で輸入されてきたバナナを、黄色く甘く仕上げる作業のことです。東亜青果では、より鮮度が高くおいしいバナナを地域に届けるため、自社で音楽熟成による色付け加工を行っています。朝4時半に出勤し、競りなどで確保した新鮮な果物を小売店に卸しています。

 人の生活に欠かせない「食」というインフラの一つに深く関わり、日々その需要を感じることができます。いかなる状況でも食べ物の流通を止めるわけにはいきません。その貴重な役割を担っているという責任感がやりがいにつながっています。また、市場に並ぶ野菜や果物の変化から、間近で季節の移ろいが感じられて、風情のある生活ができています。

 米子市に来てから妻も就職し、出産後も仕事を続けているので、晩ご飯は早く帰宅できる自分が作ることが多いです。青果市場に勤めていることで、旬の野菜を意識するようになりました。新鮮な食材を自分で選んで、お味噌汁やサラダ、カレー、パスタ、炒め物などを作っています。家族がおいしそうに食べてくれるとうれしいです。

 青果物(野菜・果実)、花卉の卸売業を行なっています。青果物の卸売業は、農家や農協などの生産者とスーパーや小売店との間にある業態で、生産から消費の流れを支える重要な役割を担っています。また、氷温貯蔵や音楽熟成、自社工場での食品加工、パティシエによるスイーツ販売など、新しいことにも積極的に挑戦しています。

 全国で初めて卸売市場内での売買情報を携帯端末PCからホストコンピュータへ接続するシステムを構築し、業務の迅速化・省力化・堅実性を追及しています。生産側と小売側の双方に喜んでもらえる販売を心掛け、取引を通じて信頼関係を築けた時の満足感は大きく、やりがいを感じられる仕事です。