住んでいた土地を離れるのは勇気がいると思いますが、IJUターン先の人は温かく迎えてくれると思います。実際に就職して、田舎だから自分のしたい仕事ができないとか全く感じません。働く場所より、自分が何をしたいかを大事にしてください。

 入社当初は通信販売をメインに電話対応や出荷作業をしていましたが、大学でファッションを専門に勉強していたので『デザインの仕事に関わりたい』と希望していたところ、今年3月からデザイナーのフォローや店舗で使うポップ・イベント案内などの作成を任せてもらえるようになり、希望の仕事に一歩近づけました。

 自分が作成したイベント案内を持ってお客様が来店してくださったり、「対応が良かった」と喜んでいただけるとうれしいです。倉吉から世界に向けてオリジナル製品を発信する会社の一員として、好きな土地で暮らしながら関心のある仕事ができるのはとても幸せなことです。いつか自分が携わった商品をお店に並べたいです。

 東京で一人暮らしをしていた時に入院したことがあり、家族が近くにいない心細さを実感しました。今は家族と一緒に居られるので、とても安心して生活できています。私が帰ってきてから保護猫を引き取って飼い始めました。本当にかわいくて癒やされています。姉と2人で夜に海沿いを散歩して、満点の星空を眺めています。

 中学の頃から友人や先輩に教えてもらってダンスを始め、大学ではダンス部に入りました。今も運動不足解消のために家で時々踊っています。ミュージカル鑑賞も好きで大阪へ公演を観に行きます。一緒にUターンした友人や同級生ともよく出掛けていて、これからも地元でマイペースに生活していきたいです。

Q.Uターンするきっかけは?

A.仲の良い友人がUターンを考えていることを知ったから。

Q.Uターンで苦労したことは?

A.就職直前に運転免許を取ったので、もっと早くから運転に慣れておけば良かったと思った。

Q.Uターンして良かったことは?

A.家族と一緒に暮らしているので、精神面での不安やストレスがかなり軽減された。

 大学3年生の終わり頃から就職活動を始めて、東京都の新橋で開かれた㈱バルコスの説明会に参加しました。東京支店での面接を経て、鳥取本社でのインターン後に内定をもらいました。

 彼女は、まだ今の仕事に慣れてないので分からないことも多いと思いますが、自主的に動いてできるようになろうと努力する頑張り屋さんです。お客様への対応も丁寧で、気持ちのいいあいさつと細やかな気遣いで喜ばれています。

宮下さんが働く職場
株式会社バルコス

 「倉吉」から「世界」に通じるバッグを作ることを目標に、1991年に創業しました。現在はニューヨークとミラノのショールームを通じて、インターナショナルマーケットに自社ブランドを発信しています。国内でも百貨店、インターネット、テレビ通販など幅広いチャンネルでバッグを販売しています。

 日本の地方に位置しながら世界に向けて仕事ができる、刺激的でやりがいのある会社です。ローカル地域で心身共に豊かに生活しながら、グローバルなマーケットで力を発揮できます。世界的に認知度の高い展示会への参加や、イタリアとバングラデシュにある工場への生産管理などで海外に行く機会も多いです。

 ㈱バルコスさんはブランディングに成功して海外にも広く展開し、2017年からはタイでの本格展開も開始され、大きく成長している会社です。社員の皆さんがイキイキと働かれている姿が印象的でした。