私の職場と入社のきっかけ

 ファミリーイナダ㈱(本社・大阪市)は、国内唯一のマッサージチェア専門メーカーにして、世界トップクラスのシェアを誇る業界のリーディングカンパニーです。その開発・製造の中心が大山工場で、創業者であり現社長の稲田二千武が、自身の出身地である大山町に貢献したいと約20年前に大阪から大山に工場を移設しました。
 東京で貿易商社の経理財務を担当していましたが、東日本大震災をきっかけに生き方を見つめ直し、Uターンを決意しました。現在の会社が経理を募集していたので応募したところ、社長から「秘書をやってみませんか」と提案され、社長の人柄と会社の雰囲気から『自分にとって貴重な経験ができる』と感じ、秘書として入社しました。

仕事を通して人間性を高めています

 社長秘書はこれまでやってきた業務とは全く内容が異なり、新たな仕事に慣れるのに苦労の連続でしたが、社会人になってから一番成長できた期間だったと思います。現在は総務人事セクションに異動して経理を中心に担当しています。今後は経理業務の幅をさらに広げること、また第一種衛生管理者の資格を取得して、会社にとって不可欠な人材になれるよう努力したいです。
 社長はよく従業員に「仕事を通して人間性を高めなさい」と言われます。地元に貢献したいという社長の思いに共感し、私も東京での経験を生かして、ふるさとの発展に貢献したいです。

ゴールデンレトリバーとの触れ合いに癒やされています

 実家でゴールデンレトリバーを飼っていましたが、1年ほど前に亡くなりました。家族の一員だったのでとても悲しかったのですが、その子が元気だった頃に親しくなったご近所のゴールデンレトリバーと仕事帰りに触れ合ったりして癒されています。
 また、中学まで習っていた書道をこの7月から再開し、生け花も習い始めました。今は、事務所棟玄関と社長室、トイレの生け花を任されていて、新入社員に教えながら、花で会社に彩りを添えています。

都会に住んでいたから分かる田舎の良さがあります

 大学に進学してから10年以上一人暮らしをしていたので、鳥取に帰ってきて家族と一緒に暮らすことにストレスを感じるのではないかと少し不安がありましたが、両親と楽しく暮らしています。同じような時期にUターンした同級生も何人かいて、地元にいる友達は私が戻ってきたことを喜んでくれました。
 東京にいた頃は全て自分がしないといけないという思いがあって、心に余裕がありませんでしたが、今は支えてくれる人たちがすぐ近くにいるので安心感と気持ちのゆとりがあります。一度鳥取を出て、東京で10年暮らしたからこそ、四季の移ろいや新鮮でおいしい食べ物など、ふるさとの良さが分かるようになりました。都会にない田舎の良さに囲まれて、充実した幸せな毎日を送っています。