山本印刷㈱は、大正12年の創業以来、印刷という媒体を基本に、時代の変化に合ったメディアを駆使して地域繁栄のお手伝いをしています。印刷物一般を幅広く手掛ける他、少部数に対応したオンデマンド印刷や電子媒体なども積極的に展開しています。
大阪の住宅建材を扱う商社で営業と営業事務をしていましたが、長男ということもあり、いつかは鳥取に帰ろうと思っていました。子どもも生まれ、本格的にUターンを考えだした頃、大阪にいた高校の同級生が倉吉市に帰ることになり、その友達から「とっとり・しまね企業ガイダンス2016」のイベントを紹介されました。
ふるさと鳥取県定住機構のコーディネーターやガイダンスのセミナーでお話をうかがったUIターン経験者から、地元の企業情報や収入面について具体的なアドバイスをいただき、大変参考になりました。山本印刷㈱は、印刷業界で働いていた妻や友人の影響で関心があった分野の企業で、様々な業種の方と交流できて自らの見聞を広げられる会社だと思い、入社を志望しました。
最初は工務部で紙の手配やインクの段取りなどの印刷のイロハを教わり、今は営業部でお客様のお役に立てるように日々邁進しています。鳥取での営業は、お客様としっかりと関われば、長く深いお付き合いができると感じています。お客様の声を形にして喜んでいただいた時にやりがいを感じます。自分の携わった商品を店頭で見つけるとうれしいです。
趣味は音楽で、中学3年生の時に友達とバンドを組むことになって、ドラムを始めました。高校でも吹奏楽部でパーカッションを担当していました。大阪では社会人バンドを組んでいましたが、鳥取でも機会があればまた音楽活動を再開したいです。楽譜を見ながら少し弾く程度ですがギターも2本持っていて、そのうち1本は妻のギターです。最近はできていませんが、妻とも一緒にギターの練習をしたいと思っています。
家族でよくドライブもします。最近では、岡山県の直島へ行きました。鳥取から高速道路を使って、数時間でいろいろな所へ行けるのでいいですね。
京都府出身の妻が鳥取の生活に馴染めるか心配していましたが、地域の子育て支援センターで、自分と同じように結婚を機に倉吉市にやってきた人たちと出会い、たくさんの友達ができて楽しんでいるようです。地元の食材や水がおいしいと気に入ってくれていて、その笑顔を見て私もホッとしています。
大阪にいた時は勤務時間が長く、土日に仕事の電話が入ることも多かったのですが、今は大阪の頃より早く帰れますし、休みもしっかり取れて仕事とプライベートが両立できています。収入面も、都会に比べて生活費がかからないので、特に不自由なく暮らせています。実家の両親も喜んでいて、祖父母と楽しそうに遊ぶ息子の姿を見ると、帰ってきて本当に良かったと思っています。