移住体験談

移りゆく鳥取の自然を満喫しています。

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自宅から車で15分ほどのところにある青島(あおしま)は、湖山池(こやまいけ)に浮かぶサクラの名所。最初の春に訪れて以来、家族全員がお気に入りの場所だ。


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東西16㎞、南北2.3km に及ぶ日本最大級の「鳥取砂丘」。鳥取市中心部から車で10分程度で、ふらりと行ける。

四季を感じる「鳥取市」で創作意欲が湧いてくる

 県都である鳥取市は県の政治経済の中心地でありながら、ユネスコ認定「山陰海岸ジオパーク」のエリアにも含まれ、市内にはスキー場もあるなど、四季折々の自然が感じられる場所だ。
 その鳥取市に2021年冬に娘さんとともに移住した白井明大(しらいあけひろ)さん(51歳)と當麻妙(とうまたえ)さん(44歳)夫妻。明大さんは文筆家で30万部を超えるベストセラーも持つ詩人、妙さんも写真家として活躍し、明大さんとの共著を出すなど、公私ともに大切なパートナーでもある。
 2人とも出身は東京で、鳥取市の前は創作活動のため沖縄で10年間暮らした。鳥取市への移住のきっかけも創作活動。明大さんの季節を詠うエッセイの連載が決まり、「春夏秋冬の表情が豊かな場所で詩を書きたい」という思いだった。
 明大さんは、10年ほど前から仕事で鳥取県を訪れる機会が幾度かあった。そして実際に暮らしてみると「思った以上に自分が求めていたものに出会えました」と手応えを感じている。       
 「海と山の両方があり、食材も季節ごとに変わり、旬がはっきりと見えます。鳥取は作品づくりに集中できる、詩が書きたくなる場所でした」
 市街地の公園で趣味のバードウオッチングができるのも魅力だ。「水鳥も多く、キセキレイや夏鳥のキビタキなど、季節の鳥に出会えますよ」と、明大さんは移りゆく鳥取の自然を満喫している。
 妙さんも鳥取市の四季を楽しんでいる。「魚はもちろん、野菜や果物も旬のものが本当においしい」と食に太鼓判を押す。特にモサエビと甘いネギは「感動ものの美味」だったとか。
 「四季を感じられるのは鳥取のよさですね。冬の雪は〝尊いもの〞と地元の方に教えていただいた言葉を大切にしています」

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市街地にある樗谿(おうちだに)公園は、明大さんのバードウオッチングにとって最高の場所。自宅から自転車や徒歩でも行ける。

都市の生活と豊かな自然。理想の暮らしができる

 家族の住まいは、中学生である長女の学校を優先して市の中心部。周りに田畑や自然はないが、そこには2人が求める暮らしがある。
 「鳥取に来たのは〝引っ越し〞だと思っています。基本的に家の中での日常生活は東京と変わっていませんし、都心の郊外の延長という感覚ですね」と明大さん。県都ゆえに、図書館や博物館などの文化施設が充実しているのもうれしいという。
 妙さんも同じ考えで、さらに鳥取暮らしのよさを教えてくれた。「車で10〜20分行けば海、山、そして四季折々の豊かな景色があります。東京なら湘南と奥多摩を同時に楽しめるような環境ですね」。撮影意欲が湧き、写真集の準備を始めている。
 半年の鳥取暮らしのなかで、やりたいこともできた。
 「アトリエを持ちたいですね。空き物件を活かして作品の展示ができれば」と妙さんは目を輝かせる。
 鳥取の豊かな風景を捉えた妙さんの写真には、明大さんの鳥取を想う詩が添えられるに違いない。

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「鳥取には撮影場所があふれている」と妙さんは創作意欲が湧いたよう。「青島からの風景を作品にしたい」と撮影に力を入れる。


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明大さんと妙さんの共著(写真右)。暦の七十二候に沿ってめくる、一言入りの短冊カレンダーは季節感を忘れたくないと、つくりはじめて15年になる。


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妙さんの得意分野は風景写真。フリーペーパーの写真集を発刊し、鳥取市内の書店などでも配布した。

鳥取市のここが好き
 

<白井明大さんの好きな「青島」>
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<當麻妙さんの好きな「鳥取城跡」>
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鳥取市の移住支援

県外から移住する若者夫婦または子育て世帯に対する奨励金20万円(予算内での交付、令和3年度は終了)のほか、首都圏から一定条件を満たす転入者(テレワーク含む)への移住支援金の交付などがある。豊かな自然環境で子どもの自主性を育む「森のようちえん」をはじめ、保育施設の数も充実しており、待機児童数は0人(21年4月現在)。小児科も多い。また農業を志す若者に対する体験や研修制度も充実している。現在、オンラインでの移住相談にも対応している。

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鳥取市地域振興課移住定住促進係の皆さん。
お問い合わせ:鳥取市地域振興課 ☎0120-567-464

宝島社発行「田舎暮らしの本」2021年11月号掲載

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