ふるさと鳥取県定住機構
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取材3:谷川さんご夫婦

取材3:谷川さんご夫婦


「ここに住めるのか?」
から鳥取暮らしがはじまりました

移住したキッカケと経緯

 鳥取県へ移住する前は広島でイタリアンレストランを経営、それ以前は東京でフレンチレストランで修業されていた谷川さん。かねてから田舎で作物を育てたり、動物と暮らす様なゆったりとした暮らしをしたいと考えていたそう。
 広島を離れる決意をしたのは、妻・恵理子さんの体調不良から。化学物質過敏症になり、水道水も飲めないほど状態が悪化したため、自然に囲まれた田舎でゆったりと暮らしたいと考えるようになったとのこと。

鳥取を選んだ理由

 『田舎暮らしの本』(宝島社)を購読されていて、その中で紹介されていた鳥取県・鳥取市に興味を持った。一番の理由は、鳥取市の移住への支援や施策が一番熱心だと感じたから。

実際に鳥取県に移住してみて思うこと

 鳥取暮らし最初の1年は、一政さんは広島や島根でイタリアンのお店に勤め、恵理子さんは鳥取でパート(事務)をしながら夫婦別々に暮らしていた。夫婦離れて過ごした1年間だったが、『いきなり焦ってスタートせず、はじめの1年間をこの地で暮らしていけるのか確かめるお試し期間にしたのが良かったのかもしれない』と語っている。

 息子2人が独立した今は、夫婦2人が暮らしていければ良いと考えていたので、儲けることは余り意識しなかった。

 念願の野菜を作ってみたが育てるのが難しかった。10年以上使っていない土地を借りて作っていたので、枯れた土地での栽培は素人には難しかった。こんな風に移住したばかりの頃は、様々なことを手探りで過ごしていたが、次第に今の自分たちのスタイルに落ち着いた。

移住してよかったと思うこと

 鳥取の食材が思ったよりも良い。畑や海の幸も良いし、水も美味しい。鳥取の味噌も都会の味噌より美味しい。水がきれいだからこそ、美味しいお酒や味噌が出来るのだろう。鳥取の野菜は他県よりも新鮮で安い。親ガニも安く手に入り、ダシをとり、味噌汁にしてもおいしい。

 鳥取県の人は運転中、車線に入ろうと待っている時でも、自分が下がってまで入れてくれる。
都会だと空くまで待つしかないので、すごく親切だと感じた。

 今住んでいる場所は鳥取駅まで20分で行ける距離で、どこに行くにも近いし住みやすい。
はじめは集落の人と仲良くなれるか不安だったが、地元の方々が集落に新しく来た自分たちを気に掛けて野菜をお裾分けしてくれたり、声を掛けてくれたりしたので地域に馴染むことができた。今住んでいる場所は、世間から隔離されていて良い意味で人間関係が狭いと思う。

移住後の暮らしについて

 現在は古民家を借りているが、今のおうちは広いのでお手入れが大変。中のガラクタも含めて買い取り、片づけ掃除したが、家が広いのでまずこの掃除が大変だった。風通しをよくしてあげないといけないし、雪が積もるとドアが重たくなって開かなくなったりするので、手入れが大変。

 テレビも洗濯機も敢えて置いていない生活で、お風呂はガスであるが、トイレは水洗だし、上下水道完備で暮らしに不自由することはない。

 妻・理恵子さんは、「近くの鳥取市・安蔵(あぞう)はお水に塩素が全く入っていないのでうれしい」とのこと。料理に使う水や飲料水はそこで汲んだものを使用しているが、今住んでいる鳥取市・下段も水分中の塩素は少ない方ほうであるため、恵理子さんの体調も、今ではすっかり良くなった。

 料理に使うお野菜は、鶏糞を肥料にしている「おひさま市場」や、集めた生ゴミをたい肥にしている「こだわり菜園」で手に入れている。お店で提供する食材は、地元の新鮮な食材を漁港から購入している。

お店について

■なぜイタリアン料理?

 以前はフランス料理も作っていたが、初めてアクアパッツァを食べた時に『こんなにシンプルで美味しい料理があるんだ!』と感動し、イタリアンに興味を持った。フランス料理は見た目がキレイな分手間もかかるので、シェフの数がどうしても多くなってしまう。それに比べてイタリアンは調理方法がシンプルなので、少ない人員でも手軽にはじめられる。夫婦でやるならイタリアンだと思った。

 またイタリアンは、簡単な味付けだけで美味しくなるのが良い所。焼きながらトマトを入れてソースを作るなど、フランス料理ほど手間がかからないのも、とても魅力的だった。

■現在のお店の状況

 駐車場に3台しか停められないので、ランチもディナーも完全予約制。お昼は3組、夜は2組がお店的にはベスト。オープンしたての頃はテレビに取り上げられて認知度があがったけれど、今月(2012年1月)は大雪の影響で予約が総キャンセルに。近所にスキー場のある鳥取市安蔵(あぞう)に雪が降っていると、お店のある鳥取市下段も降っていると思われてしまうためか、雪が降ると予約のキャンセルが多い。

 お客様は、常連のお客様が増えつつあり、わざわざ食べに来て下さる方が大半で、お昼の方が予約が多い。


■お店を開く際に気を付けること

 このような密集した集落でお店を開く場合は、あまり繁盛しすぎて、周りの人によく思われないためにも、集落の人たちに認めてもらって、迷惑をかけないように気をつけることが大切。

ギャラリー

 谷川さんご夫婦が経営されているイタリアン料理店「伊谷屋」など。ご夫婦が飼われているうさぎちゃんも、お出迎えしてくれました。
 
  

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読者モニターの感想

 1.『移住定住のきっかけ・経緯』を聞いての感想及び自分との対比

 レストランオーナー夫妻として、理想の居場所を4回も移り住んでるとの事で、ややびっくりしました。 経費的にも・・・ただ奥様が過敏な体質であることが、大きいのでしょう。
 ジャンルは違えど、同じ調理人としては、一番興味がありとても参考になりました。そちらを踏まえて、できる限り一度で居場所は決めたいですね。

(浦川)

 既にご商売されているので、やりたい店舗のコンセプトにあった物件と、自然に近い食材の調達が可能な場所がここだったのでしょう。お話を聞いていると、移住というよりもご夫婦が自分たちらしく生きていくために必要かつ中心となる、店舗の移転に近いイメージなのかと思いました。
 職(やること)が決まっているのであれば、移住といっても仕事の環境を整えていく作業が中心になるので、具体的に行動しやすいのですね。住&職の掛け合わせはなかなか複雑で手間がかかります。
(福嶋)

 2.この取材対象者の話の中で最も興味を持った点及びその理由
 銀行の接待とかにも使われるという事には、驚きました。 京都では、町家造り・古民家的なところでのイタリアン・フレンチ・カフェ等あたりまえで、店の数もすごい数です。飲食業は、過密状態で非常に難しいと思うのですが、“田舎”には、まだまだチャンスがあると実感しました。“田舎”には“都会”にない自然・生活だけでなく、“都会”にはない、チャンスがあるのですね。
(浦川)

 3.『現在の暮らしぶり・所感』を聞いての感想
 テレビはともかく洗濯機はあつてもいいのではと思うのですが、ご夫婦には独特の生活ポリシーがあるのでしょうね。シンプルな生活を一生懸命されていることには、とても好感が持てます。
(福嶋)

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